新規モンハンオンライン用と思われる特許が出願されていることが2022年5月17日(火)に明らかになりました。特許内容は主にブロックチェーン技術を使ったデータのやりとりに関するものです。
※管理人の予想が含まれる点にご留意ください。
特開2022-072587(2022年5月17日公知)
はじめに
題材となるのは特開2022-072587です。2020年10月30日に出願され2022年5月17日に公知されました。特許庁の特許検索ページから調べることもできます。
長文を読み解くことになりますが、その前にざっくりと特開2022-072587の内容をまとめてしまいましょう!
時間の無い方はここだけ読めばOK!
ざっくりまとめ
オンライン専用のモンスターハンターが作られ、別ゲームとしてアイルーの生活シミュレーションゲームが存在する。アイルーが手に入れたアイテムはモンスターハンター側に渡すことができる。またアイルーはニャンターとして操作し戦うことができる。
上記の内容が予想できる内容の特許ということです。
あくまで出願された特許にそう予想できる内容が書かれていただけです。発売されるのか、そもそも開発しているかなどは不明です。詳しく知りたい方は特開2022-072587をお読みください。
特許の内容(抜粋)
ここからは特開2022-072587の注目点を意訳していきます。まずは基本情報から(背景付きは文書からの抜粋。読み飛ばしてもOK)
〔ゲームシステムの概要〕
サーバ装置10は、ユーザおよびゲームの管理を行う。ゲーム装置20には、ディスプレイ31と、スピーカ32と、ゲームコントローラ33とが接続される。ゲーム装置20は、ゲームを実行する。例えば、ゲーム装置20は、パーソナルコンピュータ、プレイステーション(登録商標)、XBox(登録商標)、Nintendo Switch(登録商標)などの市販の装置である。
■意訳:ゲーム装置はパソコン、プレステ、XBOX、スイッチなどを使うよ。
また、サーバ装置10とゲーム装置20とが動作することで、ゲームが進行する。ゲームの進行は、サーバ装置10により制御される。
■意訳:サーバーに接続しないとゲームが動かないオンラインゲーム方式だよ。
以下の説明では、仮想空間内においてプレイヤキャラクタがユーザの操作に応じて動作するゲームを例に挙げる。具体的には、以下の説明では、第1ゲームは、仮想空間内において生活を体験する生活シミュレーションゲームであり、第2ゲームは、仮想空間内において敵キャラクタの討伐を行うアクションゲームである。例えば、アクションゲームは、モンスターハンター(登録商標)である。
■意訳:ここからは例を挙げて説明する。第1ゲームは生活シミュレーションゲーム、第2ゲームはモンスターハンターとして話を進める。
【0014】
本発明によれば、第1ゲームにおいてユーザに所有される第1ゲーム媒体を、第2ゲームにおいてユーザに所有される第2ゲーム媒体に変換することにより、第1ゲームから第2ゲームへゲーム媒体を受け渡すことができる。これにより、単にユーザに第1ゲームをプレイさせるだけの場合よりも、ユーザのゲームをしようとする意欲を高めることができる。
■意訳:第1ゲーム生活シミュレーションで手に入れたアイテムを変換することで、第2ゲームモンスターハンターへ受け渡すことができる。これにより第1ゲーム生活シミュレーションだけをプレイするよりもユーザーはプレイ意欲が高くなる。
【請求項2】
請求項1において、
前記管理部は、前記ユーザにより所有される前記第1ゲーム媒体が前記ユーザにより所有される前記第2ゲーム媒体に変換されたことを示す履歴データを、ブロックチェーンに登録する
ことを特徴とするゲームシステム。
■意訳:アイテムの変換履歴をブロックチェーンに登録することが特徴です。
※ブロックチェーン技術とは:取引履歴を暗号技術を使って保存し改ざんを防止する技術
(長文のため省略)

■意訳:生活シミュレーションからモンスターハンターへアイテムが変換される時のルール。プレイ時間が長いほど良いアイテムに変換できる、など。(ゼニーや回復薬などモンハンで使われる名前が確認できます)
第1ゲームのゲーム空間である第1仮想空間には、第3ゲームを実行することが可能な仮想領域が設けられる。
第1ゲームのキャラクタモデルが「動物」であり、第2ゲームのキャラクタモデルが「ハンター」である場合、通常の第1ゲームでは使用することができない(第3ゲームで使用する(筆者加筆))キャラクタモデルは、「ハンター姿の動物」であってもよい。
■意訳:第1ゲーム生活シミュレーション内に第3ゲームが存在する。これらの項目の「動物」はアイルーのことと考えて良いと思われる。そして「ハンター姿の動物」すなわちニャンターの姿でも良い。第3ゲームではニャンターを操作し敵キャラクタの討伐などができる。
小まとめ
特許の「詳細な説明」欄に「モンスターハンター」や「ハンター」、「ゼニー」などの単語が散見し、この特許がモンスターハンターシリーズで使用することが前提であることがわかります。
注目すべき特徴をまとめると以下のとおりです。
・第1ゲーム、第2ゲーム、第3ゲームという3つのゲーム部分がある。
・第1ゲームは動物を操作する生活シミュレーションゲーム
・第2ゲームは仮想空間内において敵キャラクタの討伐を行うアクションゲーム
・第3ゲームは第1ゲーム内に存在し、動物を操作して敵キャラクタと戦える
・第1ゲーム内で手に入れたアイテムを第2ゲーム内のアイテムへ変換できる
・プレイデータはサーバー保存のためオンライン専用とみられる
上記の項目をモンスターハンターで特許が使用される前提でまとめると・・・
・アイルー生活シミュレーション、モンスターハンターオンライン、ニャンターオンラインの3つのゲームがある。
・アイルー生活シミュレーションの中にニャンターオンラインが含まれている。
・アイルー生活シミュレーション及びニャンターオンラインで手に入れたアイテムをモンスターハンターオンラインのアイテムに変換できる。
といった形になります。結構わかりやすい形に見えますね。
アイルー生活シミュレーションはぽかぽかアイルー村のようなゲームかもしれないと最初は思いましたが、海外での販売を視野に入れるなら普段通りのアイルーのデザインにするのではないでしょうか。
考察1:この特許はモンハンで使われるのか?
(画像は他社のウマ娘の特許説明。もうちょっと可愛く書いてくれてもいいよね)
ここまで読んで「この特許がモンハンで使われるとは限らないのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、過去の特許を見るとCAPCOMは出願した書類で説明したとおりに特許を使用しています。
他のゲーム会社でも概ね同様です。モンハンが例に上がっている以上、モンハンで使われると考えるのが妥当でしょう。
ただし特許を取っただけで使用しない可能性はあります(なお本題の特許は出願中です)。
考察2:第1ゲームと第2ゲームは同一ゲーム内?
最初管理人はアイルー生活シミュレーション及びニャンターオンラインはアプリかとも思いましたが「図」に複数のゲーム機(端末)が描画されていないこと、「第2ゲームにおけるプレイヤキャラクタ(ハンター)の動作と同様の動作を行うことができる」との文面から、同一ゲーム内に複数のゲームが入っていると考えるのが自然に思えます。
ただ同一ゲーム内でのアイテムのやり取りに特許を取るほどの仕組みが必要なのかと考えると少々腑に落ちない点はあります。不正防止のためでしょうか。
加筆:この部分について不明瞭だったため特許庁が指摘したところ、ゲーム2とゲーム1・3は別のゲーム媒体(ゲーム機)で実行されることが申請書類に加筆されました。
考察3:CAPCOM IDについて
カプコンが2020年に始めたアカウントシステム「CAPCOM ID」。前身である旧COGはMHFやドラゴンズドグマオンラインなどほぼ国内向けの仕様でしたが、CAPCOM IDはカプコンのオンラインサービスの中心となるためグローバル仕様で作られました。
ただこのCAPCOM ID、発足から2年経つのですがゲームが1つもありません。「利用可能サービス」の項目はBIOHAZARD PORTAL、イーカプコン、カプとれの3つだけです(2022年5月現在)。
オンラインゲームの追加待ちといった状況のため、今回出願された特許を使用したゲームが発売されるとすれば、ここに追加されるのではないでしょうか。
スイッチとの連携に対応していない点も気になるところです。グラフィックスの関係によるものならば新作はモンハンワールド基準になるのでしょうか。
管理人の予想と考察
(画像はMHFのグァンゾルムさん)
もしオンラインのモンスターハンターが作られるのであれば、MHWのグラフィック、MHXXのニャンターにMHFのモンスターと全部入りになるのかも。想像でしかありませんが夢が広がりますね。
さて、いったん冷静になってシステムを見てみましょう。
外部のゲームと連動するタイプのゲームではその外部ゲームをプレイしなければ手に入らないアイテムというものが存在することが非常に多いです。また非常に効率的にアイテムを集められるパターンもあります。
こういった仕組みだと外部ゲームをやらされている感を受けてしまう人も結構います。どんな仕様になるのか特許を見ただけでは全くわからないので良い調整に期待したいところです。
おわりに
(FF8のおでかけチョコボと同じようなシステムですね)
特許は出願が2020年10月30日なので約1年半前です。もし本当に開発しているのであればそろそろ告知が出てもおかしくないかもしれません。管理人の期待は高まるばかりです。
というわけで特許情報でし(‘ω’)た!
※本記事の内容について:本題の特許を出願したこと以外の情報はないため、多くの部分で管理人の予想が含まれることをご了承ください。
コメント
ワールドのグラフィックでオンラインのモンハン出来るなら超嬉しいけどスマホとかSwitchは勘弁してほしいなぁ…
現在もしくは将来的なオンラインシステムに合わせた特許を今のうちに取得しておけば、コストダウンに繋げられるというのも、特許の性質にはあるよね。
へぇー不確定情報とはいえ面白いね
このブログこういうディープな情報も紹介してくれるから好きだわ
モンハンワールド部分はPS4以上でもしゃあないけど。アイルー生活シミュレーションはスマホとかSwitchも入れて欲しいわ。
社会人やってると採集アイテムやポイント集め、金策炭鉱夫やるにも時間が足りないんよ。通勤とか空き時間にやれれば家で狩りだけできる。
カプコンは過去に3DS版(多分4gかx)で回復薬課金売りしようとしてた噂があったけど、社会人ハンター向けサービスだったのかもね。
モンハンエンドレスの話もあったし期待したいですね。
モンハンは暫く卒業かなと思った矢先にワールド準拠のオンライン疑惑とか胸アツすぎるんだが
これスマホゲーだよ
「ゲーム装置はPCやプレステ」って書いてあるけど
フロンティアみたいなド派手でムズいゲーム好きなんだよなぁ、フロンティアやらずにサービス終了したから来てほしい、早めに来ないかなぁ、これからいろいろ忙しくなるし将来ゲームできるかも分かんないからなぁ、楽しみ
MHFのアクションは結構楽しかったんだけど、スマホのモンハンまで含めてオンラインゲームは一つ残らず畳んだし当時の開発陣解散したんじゃないかなぁ
果たして蓄積したノウハウが僅かばかりでも残っているのかどうか…
期待しすぎると発表された時に思ってたのと違った場合の落胆が凄まじいからスマホゲーくらいに思ってた方が良さそう
フロンティア後期のアクションやモンスターの実装はやめてほしい
あれのせいでフロンティアが死んだわけだし
アクションやモンスターはスキル組んだりタイミングを掴んだりすれば対策できる点でむしろ隙潰しが多いメインシリーズよりもかなり良心的だったぞ
フロンティアサ終の原因は不具合への対応が悪かったことと評判悪いゲームシステムをなかなか改善しなかったこと、PS2のゲームをベースにしていたことだな
ん?Switchもしくはスマートフォンでニャンターでプレイ
PC、PSなどでハンターでプレイ
マルチプラットフォームでのアイテムの受け渡しなどのブロックチェーンの使用
もしかして複数プレイヤーで役割分担出来たりするのかもね
ニャンター好きじゃないのよね
2024年3月現在、ワールドの続編が2025年に発売されるとの情報があるのみ。
F2への渇望は絶えないけれど、記事の出願内容がワイルズ関連のものなのか、F2なのか、それ以外なのか?気になりますね。